当講座を開発担当した株式会社ソルクシーズ吉田です。
本連載は、今年開催しました「ノーツ新任担当者向けワークショップ(開発者編)」の内容を再編集をしてお届けします。
前回は、フォーム(データの入力・表示画面)の作成まで行いました。
第3回は、ビュー(データの一覧画面)の作成です。
「実際に操作をしながら学びたい」と思われた方は、来年度に開催する予定のワークショップにぜひご参加ください。
ステップ3-1:ビューの作成
文書(データ)の一覧を表示するためのビューを作成します。
完成イメージ
画面左の設計要素一覧から「ビュー」をダブルクリックして選択します。
画面中央にビューの一覧が表示されます。(この時点ではデフォルトのビュー「(無題)」が1つだけ存在します)
デフォルトのビュー「(無題)」を修正して使用することもできますが、今回は2個以上のビューを作成する場合の説明も兼ねて、ボタン「新規ビュー」から作成します。
画面上部のボタン「新規ビュー」をクリックします。
ダイアログ「ビューの作成」が表示されます。
各項目に下表の値を設定します。
ビューの作成 |
ビュー名 |
すべてのアンケート |
日本語の名前
|
ボタン「カスタマイズ」をクリックすると、ビューが作成されます。
この時、ボタン「OK」をクリックすると、ビューは作成されますが一旦閉じてしまいます。
閉じてしまった場合、ビューの一覧から作成したビューをダブルクリックで開きます。
ステップ3-2:ビューのプロパティ
メニューバー<設計-ビューのプロパティ>からビューのプロパティを開きます。
(ビュー設計画面で右クリック、「ビューのプロパティ」でも開けます)
各項目に下表の値を設定します。
ビューのプロパティ:ビュー情報 |
別名 |
all |
プログラムで使用する名前
(半角英数字)
|
ビューのプロパティのタブ「オプション」をクリックします。
各項目に下表の値を設定します。
ビューのプロパティ:タブ「オプション」 |
データベースを最初に開くときデフォルトで表示する |
有効 |
新規フォルダまたはビューのデフォルト設計とする |
有効 |
返答文書を階層表示する |
無効 |
「データベースを最初に開くときデフォルトで表示する」と「新規フォルダまたはビューのデフォルト設計とする」は、アプリケーションの中で1個のビューにのみ設定可能です。既に他のビューで有効になっている時に有効とすると、他のビューは無効になります。
今回のアプリケーションでは、返答文書は利用しないため「返答文書を階層表示する」を無効にします。
ステップ3-3:選択式
表示する文書(データ)の条件を「ビューの選択」で設定します。
設定方法は「簡易検索」と「式」の2種類があります。
- 簡易検索: 日付やフォーム名などで条件を設定
- 式: プログラムで条件を記述
今回は、「簡易検索」で設定します。
ビュー設計画面下部のタブ「オブジェクト」内の「すべてのアンケート(ビュー)-ビューの選択」をクリックします。
すると右隣がビューの選択の設定画面に切り替わります。
「実行:クライアント」の右が「簡易検索」になっていることを確認します。
画面下部にあるボタン「検索条件の追加」をクリックします。
ダイアログ「検索ビルダー」が表示されます。
「検索条件」で「使用フォームにより検索」を選択します。
フォームの一覧が表示されるので「アンケート」にチェックします。
ボタン「OK」をクリックしてダイアログを閉じます。
「簡易検索」欄に条件が設定されていることを確認します。
補足:「式」の場合、下図のように設定します。
ステップ3-4:列の作成方法についての説明
主に文書(データ)のフィールドの値を表示するために使用します。
(アイコンや返答文書の数などを表示することも可能です)
メニューバー<作成-列の挿入(または列の追加)>から列を作成します。
列のタイトル
列のプロパティを表示します。列をダブルクリックすると簡単に開けます。
「タイトル」に列のヘッダー部分に表示する文字列を設定します。
列のソート
文書(データ)をソートして表示したい場合、列のプロパティで設定します。
タブ「ソート」の「ソート」欄で「昇順」「降順」が選択できます。
また、「種類」で「カテゴリ別」を選択すると列の値が同一の文書をまとめた形式で表示できます。
列の値
表示する内容を設定する場合、列をダブルクリックします。
ビュー設計画面下部のタブ「オブジェクト」内の「[列の名前](列)-列の値」をクリックしてもかまいません。
設定方法は「シンプルアクション」「フィールド」「式」の3種類があります。
- シンプルアクション: 最終更新日や添付ファイル名など基本的な項目を選択
- フィールド: フォームに作成したフィールドを選択
- 式: プログラムを記述
ステップ3-5:列の作成
前述を参考にして、列を下表の設定で作成しましょう。
タイトル
|
ソート |
列の値 |
指定方法 |
回答日 |
降順 |
CreatedDate |
フィールド
|
回答者 |
- |
@Name([CN];Author) |
式 *1 |
回答1 |
- |
Answer01 |
フィールド |
回答2 |
- |
Answer02 |
フィールド |
回答3 |
- |
Answer03 |
フィールド |
*1 Author フィールドの共通名部分のみ表示
ステップ3-6:アクション(ボタン)の作成
ビューにもフォームと同様にアクションを作成することができます。
アクションを1つ作成して、下表の値・式を設定します。
名前
|
式 |
非表示 |
アンケート入力 |
@Command([Compose];"Topic") |
- |
保存して閉じます。
ステップ3-7:不要になった元デフォルトビューの削除
新規にデフォルトビューを作成したので、不要になった元デフォルトビューを削除します。
(元から存在したデフォルトビューを修正して使用した場合、この操作は不要です)
画面左の設計要素一覧から「ビュー」をダブルクリックして選択します。
画面中央にビューの一覧が表示されます。
ビュー「(無題)」を選択して、メニューバー<編集-削除>から削除します。
ステップ3-8:動作確認
作成したビューを確認してみましょう。
ノーツクライアントを起動して、文書の値が表示されていることを確認します。
前回のフォームの動作確認でテスト用の文書を作成していなかった場合、メニューバー<作成-アンケート>から文書を作成してください。
以上が、ビュー(データの一覧画面)の作成の手順です。
次回は、フレームセット(画面レイアウト)の作成です。お楽しみに!
(株式会社ソルクシーズ 吉田武司)
■過去のブログはこちら:
第01回ブログ⇒
第02回ブログ フォームの作成⇒