- 前回の振り返り
- HCL からの最新情報
- Domino REST API を AI エージェントから呼び出してみよう!
- Domino 14.5.1 及び HCL Nomad Web の検証
- Domino Lounge 連動企画
- 年間活動計画の確認
- その他・連絡事項
4月度の Domino Lounge 東京では、以下のトピックが共有されました。
- AWS お試し環境の提供開始 - Domino 14.5.1 の検証環境が利用可能に
- Domino IQ の最新機能 - RAG とガードモデルによるセキュリティ強化
- Notes/Domino 活用 Q&A - 林哲司さんによるエンジニア視点からの現場課題共有
- 参考情報の共有 - ノーツコンソーシアム ブログや HCL サポートなどの活用事例
発表者: HCL 臼井様
Domino 2026 (14.5.1) の新機能
| |
|
バージョンネーミングの変更
14.5.1 から Domino 2026 というマーケティング名が追加されました。内部的なコードは 14.5.1 ですが、スプラッシュスクリーンなどでは Domino 2026 と表示されます。最新のセキュリティリリースを使用していることをエンドユーザーにも分かりやすく伝えるための変更です。
|
|
主要な新機能
- Domino IQ の強化 - RAG (Retrieval-Augmented Generation) とガードモデルのサポート
- ClamAV 対応 - オープンソースのウイルススキャンに対応
- OIDC プロバイダー統合 - Notes クライアントでの統合ログイン実現
- 基盤のアップデート - Java、OpenSSL、curl などの外部 API 呼び出し環境の強化
Domino 2027 (14.5.2) ロードマップ
- MCP (Model Context Protocol) 対応 - AI 連携の強化
- セキュリティの更なる改善
- メールセキュリティ強化 - DMARC 対応
- AI Assisted Development - 開発者向け AI アシスタント
- ポスト量子暗号 - 将来の暗号化技術への対応
14.5.1 FP1 リリース
2026年7月に 14.5.1 FP1 がリリースされ、RAG がリモートモードでも使用可能になりました。従来はローカル GPU が必要でしたが、リモート LLM でも RAG 機能を利用できるようになり、導入のハードルが下がりました。
Notes Client の UI 強化
- プロパティパネルがサイドバーに配置され、すっきりした見た目に
- 最新 OS のサポート継続
- Apple チップへの対応予定
Nomad の進化
Nomad Web
- キオスクモード - ユーザーが利用可能な機能を制限する機能 (セキュリティ機能ではなく、機能制限)
- CAPI サポート - 今後、文書から PDF 生成などが可能に
Nomad Mobile
- LotusScript で CAPI 関数が動作 - Notes DLL の CAPI 関数を使用する LotusScript が利用可能
- レプリカ機能の改善 - Wi-Fi 接続時の自動レプリカ、スケジュール複製などの機能追加予定
Verse の進化
iNotes が 14.5 でサポート終了となったため、Verse への移行が推奨されています。iNotes で可能だった機能の多くが Verse に実装され、DGX メール宛先選択などの機能も追加されました。
Domino REST API の進化
- OpenAPI 準拠 - 標準的な REST API として利用可能
- 柔軟な権限設定 - OAuth 方式でユーザー権限を細かく制御
- フィールド単位のアクセス制御 - 同じ文書でもユーザーごとに Read/Write 権限を設定可能
- MCP サーバー対応 - CData などのコネクタを通じて AI エージェントから Domino データにアクセス可能
| |
|
Domino REST API を AI エージェントから呼び出してみよう! |
発表者: OSK 小宮理事
セッション概要
Microsoft Copilot Studio を使用して、Domino REST API を AI エージェントから呼び出すデモンストレーションが行われました。
Domino REST API の導入手順
1. インストール
- HCL ダウンロードサイトから Domino REST API インストーラーをダウンロード
- JDK のインストールが必要
- インストール完了後、Keep Config、Keep Agents、OAuth の3つのデータベースが作成される
2. 管理 UI での設定
サーバーアドレスの 8880/admin にアクセスして管理画面を開き、以下の設定を行います:
- スキーマの定義 - 対象データベース、フォーム、ビューの選択
- スコープの定義 - スキーマとの紐付けとアクセス範囲の設定
- 認証設定 - OpenAPI V3 で認証方式を設定
AI エージェントの実装 (Copilot Studio)
ランチ注文エージェントのデモ
ディスカッションテンプレートをベースにした「お弁当注文システム」を題材に、以下の機能を持つエージェントを作成:
- 朝食の内容を確認
- 栄養素を分析して不足している栄養素をサジェスト
- Domino REST API から本日のランチメニューを取得
- 各メニューの栄養素を表示
- 不足栄養素を補えるメニューを推奨
- 選択されたメニューを Domino に登録
技術的なポイント
- Claude Sonnet を言語モデルとして使用
- HTTP コネクター でREST API を呼び出し
- M365 アカウント情報 を自動取得して予約者名に使用
| |
|
複数エージェントの統合
単機能のエージェントを作成し、親エージェントから呼び出すことで、規定確認 → 申請 → 注文といった一連の業務フローを自動化できます。
|
|
まとめ
- Domino REST API により、Notes DB をクラウド AI エージェントから呼び出し可能
- 将来的には Domino サーバー自体が MCP サーバーになる予定 (14.5.2)
- 処理手順が決まっている業務は API + フロー、柔軟な対応が必要な業務は MCP が適している
| |
|
Domino 14.5.1 及び HCL Nomad Web の検証 |
お試し環境について
ノーツコンソーシアム会員向けに AWS 上の Domino 14.5.1 お試し環境が提供されています。
- Windows Server 2022 上で Domino 2026 (14.5.1) が動作
- Nomad Web もインストール済み
- 環境は1日単位でリセット (毎日申請可能)
- ファイルの持ち込みは可能 (1GB まで)、持ち出しは不可
Notes Client の検証結果
御代理事よりNotes Clientの検証結果が共有されました:
ログイン画面のデザイン変更
従来横配置だった要素が下部に配置され、現代的なデザインに変更されました。
アイコンの変更
- ワークスペースアイコンが 64×64 ピクセルに拡大
- 古い 16×16 アイコンは引き伸ばされて粗く表示される場合がある
- アイコン未設定の DB は新しいデフォルトアイコンに自動変更
プロパティパネルの強化
Designer が非インストールの環境では、サイドバーにプロパティパネルが表示され、Nomad Web と同様の操作性を実現しています。
環境設定 (プリファレンス) の変更
- 2列レイアウトに変更され、左側でカテゴリ選択、右側でサブメニュー表示
- 「追加のオプション」の並び順が変更 (カテゴリ別に整理)
- デフォルトフォントが "Inter Medium" に変更
「開く」メニューのデフォルト表示
「オープンリストの常時表示」がデフォルトで ON になり、開くメニューが常に表示されるようになりました。
フラットデザインの採用
- タブ、ボタン、ダイアログボックスなどがフラットデザインに
- 境界線が薄くなり、視認性に課題がある部分も
- アクションバーにグラデーションが追加
Nomad Designer の検証結果
参加者の林様より、Nomad Designer の検証結果が共有されました:
- カラーパレット: 今風で綺麗な色
- 単位の違い: 表の余白設定で Nomad Designer と Domino Designer で単位が異なる (インチ vs センチの可能性)
- フォント選択: メイリオ UI は選択可能だが、メイリオは選択不可
- 画面更新: View の開発時に画面更新が追いつかない場合がある
- 安定性: アクションボタン作成時にクラッシュする事例あり (v1.0.18)
総評: Nomad Web は普通に使えるレベルまで成熟。Nomad Designer も継続的な改善により、将来的には実用レベルに達する見込み。
名古屋からの問いかけ
Domino Lounge 名古屋から東京の参加者に向けて、以下の質問がありました:
Q1. 現在の Domino バージョンとバージョンアップ頻度
| 項目 |
回答 |
| 主なバージョン |
14.5.1、14.5、12.0.2 が多数 |
| バージョンアップ頻度 |
5年に1度程度が最多
ハードウェア保守やリプレースのタイミングに合わせる傾向 |
| バージョンアップ時の対応 |
ハードウェアと OS をまとめて更新するケースが多い
自社対応とベンダー依頼が混在 |
Q2. オンプレ vs クラウド環境
| 環境 |
利用状況 |
| オンプレ (物理/仮想) |
約半数 |
| クラウド (AWS/Azure) |
約半数 (増加傾向) |
クラウド移行のポイント
- 移行期間: 10ヶ月程度 (テスト環境でのパフォーマンス計測を含む)
- 課題:
- サーバースペック選定の難しさ (CPU、ディスクパフォーマンスの見極め)
- コストの不透明性
- オンプレ継続理由: セキュリティ上の制約 (外部非接続ポリシー)、コスト
大阪への問いかけ
次回の Domino Lounge Osaka (8月開催) に向けて、以下のテーマが提案されました:
- コンソーシアムで助かったこと、メリット、新しい発見
- バージョンアップ時の苦労した点、苦心した点は?(特にクラウドへ移行した企業様)
Domino Lounge
- 次回東京: 2026年10月15日(木)
- 大阪 (京都開催): 2026年8月28日(金) - テーマ「しくじり先生」
その他イベント
- ユーザー情報交換会 + Domino Hub 仙台: 2026年9月17日
- Domino Hub 名古屋: 2026年9月11日
- Domino Hub 大阪: 2026年11月11日
- ユーザー情報交換会 in 神戸: 2026年11月12日
第4回 Domino Lounge 東京では、Domino 2026 (14.5.1) の最新機能、AI エージェントとの連携、実際の UI 変更点など、幅広いトピックが共有されました。
| |
|
今回の主なポイント
- Domino IQ の RAG 機能がリモートモードに対応し、導入のハードルが下がった
- Domino REST API により、クラウド AI エージェントから Notes DB にアクセス可能
- Notes Client の UI が大幅に刷新され、現代的なデザインに
- クラウド環境での Domino 利用が増加傾向
- Nomad Web/Designer の進化により、Web 完全移行の可能性が広がっている
|
|
ノーツコンソーシアムでは、今後も定期的に Domino Lounge を開催し、最新情報の共有とユーザー間の交流を促進してまいります。
また、今回ご発表いただいた皆様の資料は以下にまとめてあります(ノーツコンソーシアム会員限定)。
2026年 第4回Domino Lounge 東京開催 資料
|