2025年11月28日(金)、第8回 DominoLounge&ユーザー情報交換会(第3回 LoungeOSAKA〈広島開催〉)を開催しました。

今回は広島会場をメインに、大阪会場をサテライトとした2拠点開催。

ユーザー情報交換会と DominoLounge 大阪のコラボ企画として、
多くの Notes/Domino ユーザー・パートナーの皆さまにご参加いただきました。

当日のアジェンダは以下の通りです。
 

・HCLタイム
・ライトニングトークセッション、ノーツコンソーシアムからのご案内
・ユーザー情報交換会(ディスカッション)
・Notes/Dominoイベントカレンダーのご紹介
・Antigravity+AIでWebサイト作成デモ
・懇親会

 

ここからは、各セッションの内容を振り返っていきましょう。
 

HCLタイム


まずはおなじみの「HCLタイム」からスタート。
Notes/Domino を取り巻く最新情報や今後のロードマップについてご紹介いただきました。

 

・HCL が Notes/Domino を引き継いでから、早くも6年
・親会社である HCLTech は、インド本社のテクノロジー企業として 2年連続第1位 を獲得
 また、プロフェッショナルサービス分野では世界トップ20 にランクイン
・最新の Notes/Domino バージョンは
 Domino 14.5 FP1(2025年9月29日リリース)
・Domino 14.5 FP1 には DominoIQ の統計情報が追加
・DominoIQ についてはサンプルDBも提供されており、「まず触ってみたい」方にも入りやすい環境が整備されつつある
技術者認定試験・教育コースも準備中(日本語版は今のところ未定)
・2026年には「Domino Workspace」 という新しいコンポーネントが登場予定
  ・Microsoft 製品が使えない企業向けに、その代替となるワークスペースとして期待されている
  ・Microsoft製品は、場合によっては米国側への情報開示が必要になる
   可能性があるため、それを避けたい企業にとっては有力な選択肢になりそう
・Notes/Domino は 2026年・2027年以降も進化が継続予定 とのことで、ユーザーとしても心強い限りですね
 

Notes/Domino を取り巻く環境は決して「終わり」ではなく、
むしろこれからも継続的に進化していくプラットフォームであることが改めて確認できるセッションでした。
 

一時的削除(ソフト削除)を使おう

 

次のセッションでは、「文書の一時的削除(ソフト削除)」 の活用について。

現場でよく聞くお悩みとして、こんなものがあります。

・文書を意図せず削除してしまい、復元できず困った
・バックアップから復元したものの、文書IDが変わってしまい、他との紐づけが崩れてしまう
・文書の「切り取り」操作で、意図せず削除に近い状態になってしまう

Notes/Domino では、文書削除前に QueryDocumentDeleteイベントで削除処理を検知できます。
ここでソフト削除を利用する設定にしておくことで、
・いきなり完全削除せず「一時削除」にとどめる
・最終的に本当に消すか/元に戻すかはユーザーに委ねる
といった運用が可能になります。

 

私自身も、うっかり右クリックで「切り取り」してしまい文書が消える→文書IDが変わって大変な目に遭う、という経験が何度かあります…。
そういった事故を減らすうえでも、「ソフト削除を標準運用に組み込む」ことは大きな守りになると感じました。

 

ノーツコンソーシアムからのご案内

 

続いては、ノーツコンソーシアムからの活動報告とご案内です。

今年度のワークショップ
 

・7月開催
 ・ノーツ新任担当者向けワークショップ
 ・ノーツ次世代エース養成ワークショップ

・10月開催
 ・上記2つのリモート版ワークショップ

リモート版の次世代エース養成ワークショップについては、
・内容の難易度が上がったこと
・参加者の進捗状況が対面より把握しづらいこと
といった課題も挙がっていましたが、オンラインならではの参加しやすさもあり、今後の改善が楽しみな取り組みです。

 

来年度の予定

・来年度も継続開催を企画中
地域開催も視野に入れて検討中

 

会員向けの特典など

・ノーツコンソーシアム会員は、これらワークショップに無料で参加可能
・参加者の分布を可視化した 「新任担当者・次世代エースWS参加者マップ」 も作成中
 ・日本地図上に参加者をマッピングし、どの地域にどれだけ広がっているか一目で分かるようになっています
 ・まだ行き届いていない地域へのアプローチにも役立ちそうです

 

ノーツコンソーシアムへの入会をご検討中の方は、ぜひこの機会にどうぞ。
ノーツコンソーシアム:https://www.notescons.gr.jp/


ユーザー情報交換会(ディスカッション)

 

今回のメインコンテンツのひとつが、ユーザー情報交換会(ディスカッション)です。

事前にユーザーの皆さんから、

・日頃の「お困りごと」
・HCLやベンダーへの要望
・他社の事例を知りたいテーマ

などを集め、それをもとにディスカッションを行いました。


(一部抜粋)

・以前存在していた @関数やLotusScriptヘルプのサイト(IBMや大阪大学のヘルプ) がなくなってしまい、
 リファレンスをどこで見ればいいか分からない
・Designer 使用中、一定時間が経つとフォームのウィンドウタイトル設定画面に戻ってしまう
Leap 機能を学べる場所を知りたい
後任者にどうノウハウを引き継げばいいか、事例を知りたい
Web API を活用しているか? おすすめの使い方や事例は?
・その他、運用・移行・教育など多岐にわたるテーマ

 

私は大阪のサテライト会場からの参加でしたが、ディスカッションはどのテーマも盛り上がっていました。
ディスカッション結果については、簡単に整理したうえで別途公開資料にアップしました

 

また、質問の中で挙がったAI活用の事例として、
広瀬化学様の取り組みをご紹介いただきました。(公開資料あり)
Notes/DominoとAIの組み合わせ事例は、今後さらにニーズが高まりそうです。

 

Notes/Dominoイベントカレンダーのご紹介

 

続いて、「Notes/Dominoイベントカレンダー」のご紹介です。

・HCL Notes/Domino に関する最新情報
・有効活用のヒント
・ユーザー会・ベンダー・HCL社主催のイベント情報

など、さまざまな情報が世の中には存在しますが、「どこに何があるのか分かりにくい」という声も多く聞かれます。

そこで、「じゃあ、自分でイベントカレンダーを作ろう!」

ということで作成されたのがこちらのカレンダーです。

 

・Domino Lounge 大阪サーバーで公開中
  https://www.osakadomino.fun/apps/Event_v1.0.nsf

・ユーザー、ベンダー、HCL社の方など、様々な立場の人が出会える場を一覧で確認可能
・「こんな機能が欲しい」というリクエストがあれば、今後の機能追加で反映されるかも

また、技術情報については、今後 ブログでも公開予定(?) とのことでした。

・note: https://note.com/dominolab

こちらもあわせてチェックしてみてください。



Antigravity から AI を通して Web サイト作成(イベントカレンダー)

 

次のセッションでは、Google の新IDE 「Antigravity」 を使った、
AI連携によるWebサイト作成デモが行われました。
 

主な内容は以下の通りです。

・Google の新 IDE「Antigravity」を利用して、Webページを作成
・HCL Domino から REST API を用いてデータを取得
・そのデータをもとに、ほぼAI任せで Webアプリ(イベントカレンダー)を構築

 

「人間が全部手で書く」から、「AIにやらせて、人は設計とチェックに集中する」方向へと
 作り方が変わってきていることを、実感できる内容でした。

 

AI の使い方次第で、
こんなところまで任せてしまえるのか」というところまで来ているのを改めて感じさせられるセッションでした。


(大阪会場)

 

懇親会

 

イベントの締めくくりは、恒例の懇親会(反省会?)です。

今回は、

・広島の現地組の写真が残念ながら入手できず…
 

技術の話だけでなく、日頃の悩みや雑談も含めて、こうした場でのつながりがまた次の企画やコラボにつながっていくのだと思います。

 

次回開催について

 

次のユーザー情報交換会がどの地域で開催されるのか、今から楽しみです。
今回参加された方も、参加できなかった方も、ぜひぜひ次回どこかの会場・オンラインでお会いしましょう。

 

資料ダウンロードについて

 

資料はノーツコンソーシアム会員向けに公開いたします。
公開先:https://domino.notescons.gr.jp/blog/discuss_bt5.nsf/frmMain.xsp/.....
ノーツコンソーシアム:https://www.notescons.gr.jp/

 

おわりに

 

以上、第8回 DominoLounge&ユーザー情報交換会
   (第3回 LoungeOSAKA〈広島開催〉)の開催レポートでした。

Notes/Dominoやその周辺技術は、まだまだ進化を続けており、
それを支えるコミュニティも全国各地で動き続けています。

 

ご参加いただいた皆さま、ご登壇・ご協力いただいた皆さま、
そしてオンライン・サテライト含めて支えてくださった皆さま、本当にありがとうございました。

 

それでは、また次回の DominoLounge/ユーザー情報交換会でお会いしましょう。

                       DominoLounge(大阪)米原