当講座を開発担当した株式会社ソルクシーズ吉田です。
本連載は、今年開催しました「ノーツ新任担当者向けワークショップ(開発者編)」の内容を再編集をしてお届けします。
前回は、ビュー(データの一覧画面)の作成まで行いました。
第4回は、フレームセット(画面レイアウト)の作成です。
「実際に操作をしながら学びたい」と思われた方は、来年度に開催する予定のワークショップにぜひご参加ください。
ステップ4:フレームセットの作成
フレームセットを作成することでより自由度のあるデザインにできます。
今回は、標準的な左側にメニュー(ビューの切り替え)、右側にビューを表示するためのフレームセットを作成します。
完成イメージ
基本構成は下図のようになります。
ステップ4-1:アウトラインの作成
メニューのリスト(リンク)部分となるアウトラインを作成します。
画面左の設計要素一覧から「共有要素-アウトライン」をダブルクリックして選択します。
画面中央にアウトラインの一覧が表示されます。(この時点ではアウトラインが存在しないため空欄です)
画面上部のボタン「新規アウトライン」をクリックします。
ダイアログ「新規アウトライン」が表示されます。
各項目に下表の値を設定します。
アウトライン |
名前 |
メニュー |
日本語の名前 |
別名 |
menu |
プログラムで使用する名前
(半角英数字)
|
ボタン「OK」をクリックすると、アウトラインが作成されます。
画面上部のボタン「デフォルトアウトラインの作成」を使うと自動ですべてのビューとフォルダのメニューが作成されます。
今回はこの機能を使ってアウトランを作成します。ボタン「デフォルトアウトラインの作成」をクリックしてください。
保存して閉じます。
ステップ4-2:ページの作成
メニューの背景部分となるページを作成します。
画面左の設計要素一覧から「ページ」をダブルクリックして選択します。
画面中央にページの一覧が表示されます。(この時点ではページが存在しないため空欄です)
画面上部のボタン「新規ページ」をクリックします。
ダイアログ「新規ページ」が表示されます。
各項目に下表の値を設定します。
ページ |
名前 |
メニュー |
日本語の名前 |
別名 |
menu |
プログラムで使用する名前
(半角英数字)
|
ボタン「OK」をクリックすると、ページが作成されます。
前述で作成したアウトラインをこのページに埋め込みます。
アウトラインを埋め込みたい位置にカーソルを移動して、メニューバー<作成-埋め込み設計要素-アウトライン>を選択します。
ダイアログ「埋め込みアウトラインの挿入」が表示されます。
先ほど作成したアウトライン「メニュー」を選択して、ボタン「OK」をクリックします。
ページにアウトラインが埋め込まれます。
背景を変更したい場合、ページのプロパティのタブ「背景」の「色」で好きな色に設定できます。
ステップ4-3:フレームセットの作成
それでは、今まで作成してきた「ビュー」「ページ(アウトラインを含む)」を組み合わせてフレームセットを作成します。
画面左の設計要素一覧から「フレームセット」をダブルクリックして選択します。
画面中央にフレームセットの一覧が表示されます。(この時点ではフレームセットが存在しないため空欄です)
画面上部のボタン「新規フレームセット」をクリックします。
ダイアログ「新規フレームセット」が表示されます。
各項目に下表の値を設定します。
フレームセット |
名前 |
メインフレームセット |
日本語の名前 |
別名 |
mainFrameset |
プログラムで使用する名前
(半角英数字)
|
フレーム数 |
2 |
フレームの数 |
配置 |
(左端) |
フレームのレイアウト |
ボタン「OK」をクリックすると、フレームセットが作成されます。
ステップ4-4:フレーム(左側:メニュー)の設定
フレームセットの左側のフレームにページ「メニュー」を設定します。
フレームセットの左側のフレームを選択して、右クリックから「フレームのプロパティ」のタブ「基本」を開きます。
注意:「フレームセットのプロパティ」ではなく、「フレームのプロパティ」です。
各項目に下表の値を設定します。
フレームのプロパティ:タブ「基本」 |
名前 |
frame_menu |
- |
内容-種類 |
名前付き設計要素
ページ
|
- |
内容-値 |
メニュー |
*1 |
フレーム内のリンクのデフォルト対象 |
frame_view |
*2 |
*1 右側のフォルダのアイコン から設定
*2 メニューのリスト(リンク)をクリックした時、右側のフレームにビューを表示するために使用します。(後述する右側のフレームの名前を設定)
タブ「フレームサイズ」を開きます。
各項目に下表の値を設定します。
項目名の通り、フレームの幅の指定です。
フレームのプロパティ:タブ「フレームサイズ」 |
幅 |
250 |
(単位) |
ピクセル |
ステップ4-5:フレーム(右側:ビュー)の設定
フレームセットの右側のフレームにビュー「すべてのアンケート」を設定します。
フレームセットの右側のフレームを選択して、右クリックからフレームのプロパティを開きます。
注意:「フレームセットのプロパティ」ではなく、「フレームのプロパティ」です。
各項目に下表の値を設定します。
フレームのプロパティ:タブ「基本」 |
名前 |
frame_view |
*2 |
内容-種類 |
名前付き設計要素
ビュー
|
- |
内容-値 |
すべてのアンケート |
*1 |
*1 右側のフォルダのアイコン から設定
*2 左側のフレームのプロパティの「フレーム内のリンクのデフォルト対象」で指定した名前を設定します。
保存して閉じます。
ステップ4-6:アプリケーションを開いた時に表示する設計要素の設定
前述までの手順でフレームセットは完成しましたが、このままではアプリケーションを開いた時にフレームセットが表示されません。
以下の手順でアプリケーションを開いた時に作成したフレームセットで開くように設定します。
画面左の設計要素一覧から「アプリケーション構成-アプリケーションのプロパティ」をダブルクリックして選択します。
画面中央にアプリケーションのプロパティが表示されます。
補足:今までのプロパティ(フォームやビュー)と表示方法が違いダイアログでは表示されません。
タブ「起動」を開きます。
各項目に下表の値を設定します。
アプリケーションのプロパティ:タブ「起動」 |
起動 |
指定したフレームセットを開く |
フレームセット |
メインフレームセット |
保存して閉じます。
ステップ4-7:動作確認
作成したフレームセットを確認してみましょう。
ノーツクライアントを起動して、アプリケーションを開きます。
フレームセットが表示されることを確認します。
以上が、フレームセット(画面レイアウト)の作成の手順です。
次回は最終回、エージェント(マクロ)の作成です。お楽しみに!
(株式会社ソルクシーズ 吉田武司)
■過去のブログはこちら:
第01回ブログ⇒
第02回ブログ フォームの作成⇒
第03回ブログ ビューの作成⇒